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2013年12月10日 18:54:46コメント:5観覧数:25068

【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (4/6)


246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:51:25.44 ID:4QDc0c6v0

どうやら短期の英語科を出て翻訳家(絵本ではない)になった人はいるよう。
そして絵本翻訳家は少子化の影響から絵本自体が少なくなっているために
相当なるのが難しい職業のようで・・。
淡々とメモ書きをしていると肩を叩かれた。

「なに?」
ユウはペンをとってこう書いた。
「掃除していい?」
・・・。

是非!と即答したかったが何か癪に障ったので「好きにして」と書いた。
ユウはパッと立ち上がり掃除をしだした。
「すてていい?」「これはどこ?」
なんて聞きながらテキパキと掃除をしていくユウを見ていい奥さんになるわな・・なんて思ってた。

ものの数十分で見違えるほど綺麗になった俺の部屋。
ほんのり汗をかいていたユウに「ありがとう」と告げメモを手渡す。
「せんせ、ありがとう」ユウもお辞儀をしてきた。



253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:55:10.09 ID:4QDc0c6v0

「せんせ、すごいね」
「ネットつかえば、できる」
パソコンを指差す。

首を振るユウ。
「わたし、せんせをそんけいしてる」
「ん?」
俺が???な顔をしていると紙に書く。

「尊敬」
そして俺を指差す。
尊敬ね・・、どこにそんな要素があるw

「先生は私を普通の子と見てくれる」
「だって、普通じゃん」
「ありがとう」
俺は「うん」と言い、続けて今日はもう帰りなとユウに言うと素直に帰っていった。

帰った後に『色々悩んで一番の道を選んで下さい』とプーの俺は偉そうにメールを送った。
『先生も頑張ってね』と返ってきた。

俺は再びパソコンに向かう。
彼女の気持ちに答えるのは無理。
でも彼女が俺に抱いている綺麗過ぎる幻想を保つことは出来るのではないかと。

先ずは仕事を探そう。
人並みにちゃんとしようと思った。



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:51:24.11 ID:zLISbRRvO

なんか、やたら人間らしいよな、>>1って。


255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:57:15.42 ID:KwMfFz3C0

健気だなぁ…


261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:59:52.30 ID:4QDc0c6v0

夏が過ぎ、そろそろ年の瀬だというのに仕事は決まっていなかった。
少し高飛車になっていたのかもしれない。

有名どころの大学を卒業して有名企業に入った俺勝ち組w
だから転職先もある程度いいところじゃないとwwなんて自惚れていたのかもしれない。
面接にこぎつけたのはわずか一社。しかも落とされる。

その間にもユウとはメールで連絡をちょくちょく(月に一回くらい)とっていた。
どうやら進路は短期大学の英米文学か英語科にするとのことだった。
彼女の英語力なら短期大学の英語科では物足りないのではと思ったが・・。

そんな感じで過ぎていく日々・・そしてあの日が来る。



264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:01:05.24 ID:4QDc0c6v0

二月。
久々の面接。

昼からの予定ではあったが朝から目が冴え渡っていた。
ユウの合格発表の日でもあったからだ。
ダブルのドキドキ。心臓に悪いw

十時過ぎ。
メールが来た。
「先生、合格したよ」

きたああああああああああああああああ!!!
俺はすぐに返事をする。
「おめでとう。四月からは晴れて大学生だ」

小学生だったユウがもう大学生・・。感慨深かった。

でも呑気に浸っている場合ではない。
俺もしっかりしないととスーツに着替えた。
今日はいける!と確信していた。

俺も四月から社会人復帰だと。

でもそんな上手く行くわけないw



277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:04:38.06 ID:4QDc0c6v0

面接は散々だった。
空白の時間を問い詰められ、俺の人間性も否定され・・、
圧迫面接というか、ただこき下ろされただけ。

久々に凹んでいた。自己嫌悪もプラスされてな。
なんか誰かと一緒にいたかった。
ユウに連絡しようか・・まさかw

俺は例の彼女に電話をした。
しかし繋がらない。おかしい・・今日は休みのはずだ。
何度かけても繋がらない。

仕方なしにメールをした。
『今日会えない?』
するとメールが返ってきた。
『今忙しくて電話出られない。どうしたの?』

どうしたの?と聞かれて俺は隠していた事実を話そうと思った。
もう隠していても意味はない。
こういう時に彼女に頼らなくていつ頼る。
都合のいい考えが俺の頭をよぎる。

『実はな、俺だいぶ前に仕事辞めてるんだ。今は仕事を探している段階。
それで今日の面接で散々だったから○○の顔が見たくなって』

今思えば最低なメールだわなw



275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:04:18.44 ID:gQtTEool0

今晩何時に行くんだ?間に合わないぞ


278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:05:56.28 ID:GPdo5KO20

間に合わないとか、途中で行っちゃうのだけはナシな


282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:09:00.02 ID:4QDc0c6v0

時間心配してくれている人ありがとう。
ユウのお母さんが今日は遅いから8時くらいだと思う。
ユウから連絡が来るから。

(続き)
しばらくするとメールが返ってきた。
『だと思った。つか何様だ、お前。もう二度と連絡してくるな』
青ざめた。予期せぬ返事だったから。

俺は電話を掛けた。出ない。もう一度・・。

「しつけーなぁ」
男の声だった。
「あれ?」
「今○○とデート中なんだよ、殺すぞ」
「ちょっと・・」

すぐに電話は切られた。
数分はボーっとしていたと思う。
ハッとしてもう一度電話を掛ける。
プープーとなる。

話中?違う着信拒否だ。メールはどうだ?
『あて先を確認してください』

オワタ・・。何もかもがオワタ・・。



285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:11:18.98 ID:qcVLWRVS0

仕事の速い彼女w


288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:11:50.04 ID:4QDc0c6v0

面接先の最寄り駅のベンチで俺は一人うなだれていた。
彼女を失ったショックというか面接とも相まってプライドがズタボロだったからな。
2,3時間はいたと思う。完全に不審者。

そこに一通のメール。ユウからだった。
『合格通知!』
写メールと共に送られてきた。

何故か涙がこぼれてきた。
尊敬していると言ってくれるユウの方がよっぽど頑張っている、
難聴者というハンデをものともせずに頑張って自分の道を歩んでいる。
羨ましい。そして妬ましい。

俺は無意識にユウに『電話』をしていた。



289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:12:37.99 ID:4QDc0c6v0

初めて掛ける電話。
「せんせ?」
声が聞こえてきた。

「てんわじゃわからないよ」
「おめでとう。本当におめでとう」
俺は聞こえるはずもない言葉を受話口に向けて話す。

「せんせ?どうしたの?」
ユウには無言電話なんだろう。
「せんせ?せんせ?」
その問いかけが俺を苛立たせた。

面と向かってじゃなきゃ話せないのかよ?
ふざけんな。
なんで俺の声が聞こえないんだよ!!!!

「せんせとこにいるの?」
「うるせええええええ!!!!!!!!!」

あまりにも理不尽。
そして俺は電話を切った。
もうこのまま電車に飛び込んで死のうかと思った。
マジで。

でもそんな勇気もない。
トボトボと俺は家に帰ることにした。


291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:13:48.57 ID:4QDc0c6v0

途中パチスロを打って帰った。
こんな日に限って当たるなw連荘を重ねて五万勝ち。
風俗でも行くかと思ったが遅いし帰る。

電車に揺られて駅につく。
家に帰ってネトゲでもやろう。
適当にバイトして適当に過ごそう。
もう彼女もいない・・一生そんな感じでいいやと思っていた。

改札を抜け階段を下りる。
・・・。
・・・あのさ。
なんでかな・・。

なんでそこにいるのかな?wどんだけ待ったんだよ?w
今何時だよw

「せんせ」
笑顔のユウがそこにいた。


294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:15:04.07 ID:qz4pCick0

なんてっこった・・・


295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:15:23.00 ID:iC3d8Mh1i

ゆぅぅぅぁあああ!!


306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:18:56.89 ID:4QDc0c6v0

「いつから?」
「たまたま」
嘘が下手。

「おそいから、かえれ」
「せんせ、げんきない?」
「うるさい」
わざと顔を近づけて言った。

「うるさくない、しんぱい」
ガキに心配される筋合いはない。
俺は無視して歩き出そうとした。
しかしユウが腕を掴んでくる。

振り払っても振り払っても掴んでくる。

うざい。

「はなせ!」
「せんせはなにもはなしてくれない!」
「話しても聞こえねーだろ!!」

ここ一番に力強く振り払う。


316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:22:02.42 ID:4QDc0c6v0

「いいか。俺はお前が抱いているような人間じゃない。いわば屑だ。
お前の方がよっぽど素晴らしいよ。耳が聞こえなくても健聴者と同じ。
いやそれ以上に輝かしい人生を送っている!
なにか?見下しているのか?馬鹿にしているのか?ああ?ふざけんなよ!」

聞こえないのを言いことに絶対言ってはいけないことを口に出してしまった。
困った顔をするユウ。

分かるわけない。こんな怒鳴ってもユウには届かない。
「ばーか!あーほ!どーじ!まぬけ!!!」
小学生みたいな煽り文句を浴びせた

俺は柱に頭を当てた。

もう最悪だ。サイアク・・。
その日は俺の涙腺も緩んでいたんだなー。
三度の自己嫌悪に泣けてきた。


324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:25:35.37 ID:4QDc0c6v0

「せんせ、ひとい」
驚いた?まさか聞こえていたのか?
同時に俺の背中に彼女の手が触れた。

背中で突きはねるがどかない。
「かおでわかるのよ」
ユウは言葉を続けた。

「せんせはいいにおい。むかしからこのにおいがすき」
匂い?タバコ臭いだけだ。
「せんせ、すき。たいすき」

ユウの体もぴったりとくっ付いてきた。


326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:26:04.03 ID:MuQp8CP0O

この話には何か血が通っているような気がする
今がユウにとっても1にとっても幸せだろうから幸せにしろよとは言えないけど、
もう少し短気なのなおせよ


332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:27:22.28 ID:4QDc0c6v0

俺は咄嗟に振り返った。
驚いた表情を一瞬見せたがすぐに顔をしたに向けるユウ。

「ごめんなさい」なんて謝る。

俺は携帯を取り出して打ち込んだ。
『好きってどういう意味だ?』
言い方が古いがラブかライクのどっちなんだと。

ユウも携帯を取り出して打ち込む。
『先生に彼女がいるのは分かってる。でも気持ちは伝えていいでしょ?』
『気持ちって?』
『先生の事がずっと好きなんだよって』

俺はユウを見た。
ユウは視線をどこに置いていいのか分からない様子。
「ごめんなさい」
俺の顔が強張っていたのかまた謝ってきた。

それが物凄く可愛かったのな。
もう無理だった。
俺もユウのことを無意識に好きになっていたのかもしれない。
それは今となっては分からないけれど。

俺はユウを抱きしめた。
ユウは体を一瞬震わせたがユウの手もゆっくりと俺の背中に回った。
「馬鹿だな、ユウちゃんは。こんな屑を好きになって」

聞こえないのをいいことに。
「せんせ」
ユウが力強く俺を抱きしめてきた。
「たいすき」

俺も強く抱きしめた。


345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:29:24.34 ID:ES6lVutpO

えんだあああああああ


347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:29:50.76 ID:VneAmMgQ0

いやあああああ


346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:29:50.21 ID:4QDc0c6v0

ユウも大学生になり四月、五月と月日が流れていく。
でも例年のようにgdgdとはしなかった。

俺は身の丈にあった仕事を探しとにかく定職につこうと思った。
部屋も綺麗した。
身なりも正した。
タバコもギャンブルもやめた。

それは一重にユウがいたからだな。
彼女は大学に入ると同時に翻訳家についても学びだした。
いつも一生懸命で前向きな彼女を見ていると俺もしっかりしないとと自然と思うようになった。

ちょっと脱線するが実のとこと今のところ翻訳家にはなれていない。
需要のなさと、やはり障害者ってことで難しいようで。

でも俺は応援している。
得意だった絵を生かして絵本作家になれば?とも勧めている。

とにかく今でもユウは前向き、ポジティブだ。



352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:31:49.61 ID:4QDc0c6v0

んで7月。
年に数回の実家からの電話。

俺はその時ユウのことを言った。
「今度帰るとき彼女連れて行っていいかな?」
「あらーwもちろんよwどんな子かしらw」
「普通の子だよ」
「会社の人?」

ドキっとしたが冷静を保ち。
「いいや」
「写メくらい送りなさいよw」
母親は歳と反して携帯を使いこなす、よく写メを送ってくるんだw

「後でな、それと一つ知っていてほしいことがある」
「なに?w」
「彼女は耳が聞こえない?」
「え?」

一気にテンションの下がる母親。


360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:34:31.01 ID:4QDc0c6v0

「そういうこと」
「病気かなにか?」
「まぁ」

「障害者ってこと?」
「そんな言葉を使うな」
「連れてこないで」

「は?」
「お母さんは認めない。よりによって障害者なんかと・・」
「おい、言葉が過ぎるぞ」
「とにかく家には連れてこないで」

自分の耳を疑った。
実の母親がそんなこと言うなんてと。

もちろんユウには話さなかった。
「今度俺の実家にいかないか?」と誘ったら喜んでいたからな。


363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:35:28.91 ID:FYKxOUeCP

母親・・・
またモヤモヤさせられるとは・・・


374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:39:03.76 ID:1T7g+a7CO

息子心配したら出てもおかしくない台詞ではある。


376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:39:21.44 ID:4QDc0c6v0

そして八月の末・・
俺はレンタカーを借りて実家の会津若松に帰ることにした。もちろんユウを連れて。
運気ってのはあるのかもな。

仕事の方も、面接は上手くいき後は連絡待ちっていう具合にもなってた。
その流れに身を任せその日までに何度となく母親を説得した。
しかしメールは返ってこない。

ユウとの2ショットも送ったが返事はない。
このまま家に帰っても追い返されるだけかもと思ったが構わない。

その時は直接ガツンと言ってやろうと思った。
ユウとの約束が優先だしなと。
それに初ドライブでユウも満足げだったからそれで全てがおkだった。

しかし実家に近づくに連れて緊張。
最後のパーキングエリアで実家に電話。
休みだったので父親が出た。



続く
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コメント一覧
1. 名無しのホラーテラー 2014/07/18 22:25:34
普通な感じ

2. 名無しのホラーテラー 2014/06/14 21:58:17
↑最後まで読んでそんなコメントよく書けたな

3. 名無しのホラーテラー 2014/06/13 00:58:04
どこがこわいん?

4. 名無しのホラーテラー 2014/03/16 16:42:56
>奈落の底 @naraku0425 >え?怖い話?食べられるんですか?私は泣ける話が大好きです! 公式Twitterが分けわからん事言ってる。

5. 名無しのホラーテラー 2014/03/13 04:12:16
何がこわいん?


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