最新の記事
1 肝試しの帰り道
2 先生 (全10話)
3 【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (全6話)
4 ウヅガアさん
5 電車の変なおばさん
6 中古車
7 禍々しい写真
8 出張先の館
9 行ってはいけない場所(※自己責任系) (全4話)
10 天皇陛下の為に(※自己責任系)
最新のコメント記事
1 超能力訓練 (1)
2 行ってはいけない場所(※自己責任系) (12)
3 晴美の末路 (1)
4 ヒルサキの真相 (8)
5 肝試しの帰り道 (1)
6 お憑かれさま(※自己責任) (189)
7 姦姦蛇螺 (かんかんだら) (5)
8 姦姦蛇螺 (かんかんだら) (5)
9 九字切り (1)
10 肉塊 (1)
人気の記事
1 お憑かれさま(※自己責任) (1647994)
2 姦姦蛇螺 (かんかんだら) (76004)
3 行ってはいけない場所(※自己責任系) (73966)
4 つきまとう女 (57358)
5 幽霊だけど何か質問ある? (50018)
6 ヒルサキの真相 (42254)
7 リゾートバイト (41642)
8 帝国陸軍第十三号坑道 (33850)
9 中年女 (28722)
10 封じ (28452)
11 バックパッカーの恐怖 (26105)
12 傷 (25230)
13 うひゃひゃひゃひゃ (24359)
14 【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (24070)
15 コトリバコ (22094)
16 自分の話じゃなくてもいいんだよな? 俺の友達が中学生の時の話なんだが。 (19048)
17 お前か!26年探したぜ (18001)
18 禁后[パンドラ] 後日談 (16977)
19 中古車 (16525)
20 洞窟探検隊 (16461)
検索ワード:スレ違い(伝説)
検索ワードを編集

※このワードは利用者が検索しやすくする為のワードタグです。
どなたでも編集する事が可能です。


※検索ワード一覧
スレ違い
2013年12月10日 18:54:46コメント:5観覧数:24070

【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (3/6)


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 15:44:35.38 ID:4QDc0c6v0

英語を教えると言っても彼女に教えるところはほとんどなかった。
だってほぼ満点に近いものだったから。
学校の宿題をただ一緒に解いては見せ合っていくだけ。

俺のほうが間違っているなんてこともある。
俺いる意味あんの?wってくらい。

そしてその日は終わった。
二時間で一万も頂いた。
タダでいいと言ったのだが母親は言って聞かなかった。
渋々それを受け取る。

帰り際に玄関先でユウに「せんせ、まいしゅ、おしえて?」と言われた。
絶対言われると思った。
でも『教える』ってのは嫌いじゃないし。
ユウと過ごす時間も嫌いじゃない。
俺は「はいはい」といった感じでおkを出した。


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 15:46:28.52 ID:4QDc0c6v0

相変わらずユウの家に行く日曜日以外はダラダラと過ごしていた。
でも身だしなみは人並みに整えるようになったし、転職サイトも覗く(だけ)ようにはなっていた。

そして何度目かの家庭教師訪問の日。
二月くらいだっけか。
俺はユウの母親と話す機会も持つことになった。

いつも通りユウにはテキストの問題を解かしていた。
テキストの巻末の入試問題に挑戦ってのを時間を計ってやらせていた。
俺は「トイレを借りるね」と言って部屋を出る。
人の家で小の方とは言え気兼ねしたが我慢がならずトイレを借りた。

そこで気づいたのだがトイレにはびっしりと紙が張られていた。
映画のワンフレーズだと分かった。
一文が書かれておりその下には映画の名前。
相当な映画好きなんだなと思って出た。

するとリビングで洗濯物を取り込んでいた母親と目が合った。
俺はトイレのお礼を言うとすぐに部屋に戻ろうとした。

「男さん、ちょっといいですか」
母親に手招きをされた。


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 15:50:01.86 ID:4QDc0c6v0

「はい・・」
何かクレームか?
俺は一切手を出してはいないが・・。

そんな不安に駆られて近づくと椅子に座るように言われた。
「失礼します」
「ユウの調子はどうですか?」
「家庭教師なんかいらないくらいですよw」

あはははと笑うのは俺だけだった。
あれ?まずいこと言った?
「ユウはね、本当に男さんが好きなんですよ」

「はい?」
「変な意味じゃなくて。小学生頃、私にも見せないような笑顔でユウは塾から出てきました」
「はぁ・・」
「塾が楽しいって、あの日初めてそんな言葉を口にしました。『楽しい』なんて初めて聞きましたよ」

「特別変わったことはしてませんでしたけどw」
「そこなんです」
「はい?」
「私でさえ最初の頃は難聴者であるが故に娘とうまく接することが出来なかった。
でも男さんは普通に接してくれた。ユウはそんなことを言っていました」
「あ・・でも僕も補聴器を見て、『聞こえないんだっけ?』なんて尋ねてしまいました・・」

「知ってますよ。最初はその点でユウも不信に思っていたんでしょうが男さんの授業、
会話が本当に楽しかったみたいです」

確かに、それ以降は彼女の難聴に対してこの時までに触れたことは一切なかった。

「ユウは五歳の時に・・」
そこで母親は口を閉じた。
「すいません。こんな話をしてしまって・・」
「話してくれませんか?」

ユウの事がもっと知りたいと、素直に思っていたね。
母親は思い出すかのように話してくれた。


164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 15:51:22.86 ID:4QDc0c6v0

以下にはユウの過去を書く。
俺はこの一連の話で一つの転機を見出した。
だからユウとの事を書くにあたってこの話は必要不可欠なんだ。

分かってください・・。


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 15:54:18.93 ID:4QDc0c6v0

俺は当時ユウは生まれつき耳が聞こえないものだと思っていた。
というか耳が聞こえない人に対する認識がそれだった。

でも最初に言ったようにユウは五歳のとき聴覚を失った。
ユウの両親は離婚している。
離婚したのはユウが失聴した後、すぐに、だそうだ。

元から不仲だった両親。
その影響もあってユウは塞ぎがちな子だったらしい。

父親はいわゆるダメ親父。
結婚して分かった大量の借金。
仕事も二転三転していたようだ。

特に娘であるユウに八つ当たりをすることもあったという。

そしてXデー。
日常茶飯事の夫婦の口論の最中、父親はユウを突き飛ばした。
その反動でユウは床に思い切り頭をぶつけた。

大丈夫?と駆け寄った母親の胸元ユウは
「やー!!!やー!!!やー!!」と泣き叫んだという。

心配した隣の住人がチャイムを鳴らすほどの大きな声だったという。


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 15:55:47.34 ID:4QDc0c6v0

そして急に目を閉じて泣き止んだ。揺すっても起きない。
最悪の事態が起こったと母親は救急車を呼んで病院に駆けつけた。

幸い命に別状はなく安心したのもつかの間、母親は離婚届を突きつけたようで。
もちろん養育費の請求も同時にな。

父親は当初断ったようだが裁判の話になるとすぐに承諾をしたらしい。

外傷は特に見受けられなかったユウはすぐに幼稚園へと復帰。
しかししばらくして周囲は異変に気がついたという。
元々無口な子であり、話しかけらても無視をすることもあったようで。

ユウが失聴していることに気がつくのには結構な時間が掛かったみたいだ。
母親はすぐに耳鼻科に駆けつけた。


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:02:49.15 ID:4QDc0c6v0

様々な検査の末の診断。
頭部の打撃、もしくは高度のストレスからか・・。
根本的な原因は分からなかった。

後者であれば『突発的失聴』と言って、最近だと歌手の浜崎あゆみなんかがそうなったよな。
大抵は片耳だけらしいが稀に両耳に訪れることもあるようだ。

物心ついているような人にはこの突発型ははっきりと何時どこで何をやっているときに
聞こえなくなったのかが、分かるらしいので明確だが、
五歳のユウにその判断は出来ない。

見た目は全く変わらない娘が声を聞き取ることが出来なくなっているなんてと。
ひどく落ち込み自分を責めたという。

共働きであったが故に娘に構ってあげられなかったことなど
直接的原因ではないことまでを責めたという。

同時にこれからどうやって生活をしていけばいいのか・・。
最悪の行為にも出ようとしたらしいがそれを思いとどまらせたのはユウ本人だったみたい。


180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:04:28.81 ID:4QDc0c6v0

貯金と別れた父親からの養育費。
そして母親の稼ぎで生活は成り立ってはいたが如何せん精神的に限界だった。
娘に何を話しかけても反応してくれない。

せっかく二人での生活がスタートしたのにと・・。
仕事のない日はボーっと映画を見ることが多くなったようだ。

高校生の頃所属していた映画研究会。
社会人、そして主婦になってからは見る機会も少なくなった映画。
意気揚々と見るのではなくそれくらいしかやる気がなかったという。

このまま心中をしようかと考えながら眺めることが多かったと言っていた。

ある日、ホラー映画を見ていたという。
内容なんて頭に入ってこない。ただボーっと眺めるだけ。
そこにふと腕に重みを感じたという。

おもむろに首を曲げるとユウがしがみついていた。


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:07:26.14 ID:4QDc0c6v0

険しい顔をしている・・が視線はテレビ画面。

「ユウ?どうしたの?」
当然話しかけても答えはない。ないはずなのに
「こわい」
と答えたそうだ。

幼稚園生が見るには恐ろしい映像が流れているのだ。
怯えて当然だ。

映画館なんかでカップル(笑)がホラーなんかを見て彼女が彼氏の腕にしがみつく、
そんなベタなシーン。まさにその状態。怖いから誰かを頼りたい。
ユウが頼ったのは紛れもない・・母親だった。
母親はユウを泣きながら思いっきり抱きしめたという。
この子には私しかいない。

そんな当たり前の考えが当たり前に出来なかった自分を情
けなく思う気持ちと娘を愛おしく思う気持ち。一気に押し寄せたんだと思う。

それから映画を見るたびにトコトコとユウは母親の傍で眺めていたという。
理解しているいないは重要じゃなかったと母親は言う。

そして休みの日は決まって一緒に映画を見るようになった。
ミュートにして、字幕だけを二人で追ったという。
娘と同じ目線でモノをみるようになった。

さらに凄いことに、母親はユウの映画に対する理解の有無は問わずに
娘と見る前に一度ビデオを見て字幕を全て書き写し振り仮名を付けた紙を用意したという。
今の映画好きは母親譲りだったんだなw


190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:14:07.56 ID:4QDc0c6v0

小学校は普通小学校に入学をした。
障害者に対するある程度の理解と内容があったからだった。

それに将来的に「ろう者」と位置づけられるか「難聴者」と位置づけられるかは
今のところどの小学校に通ったかで分類されてしまうらしい。
これは母親の意向が大きかった。

小学校に入学。
低学年1~3年までは学校の対応もそしてユウ自身の勉強も順調だった。
昨今大学の講義で見られるノートテイクはなかったが黒板に書かれた文字、
そして教科書を目で追えば十分だった。

しかし四年になると勉強の複雑化からクラスに追いつけなくなり軽度のイジメが起こった。
いずれは起こる事態だと母親はそこまであたふたしなかった。
イジメもひどくはなく担任からの注意で収まる程度だった。

しかし勉強がダメ。担任も大変面倒見がいい人だったのだが限界はある。
そして五年生にあがると同時に俺より一年先に例の塾に通いだす。


204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:21:22.93 ID:4QDc0c6v0

しかし一向に改善されない。
面談の時に渡される学習プラン表には「よく出来ています」「GOOD」なんて書かれているものの
いまいち納得が出来ない。

まぁ、酷いもんだよ。
適当だったもの、あの塾。

しかしユウの母親は気の弱い人なのか、長い目で見ようと思ったのか。
ユウ自身も行きたくないとも言わないので通塾を続行させた。
そして一年が経ち・・未だに四年生の範囲が終わっていない。
さすがに母親は辞めようと思ったと言う。

六年生になり四月分の月謝を払ってしまったので五月から休会をしようと思っていた。
その矢先に俺が登場したわけだ。
「じゅくたのしい」
その一言で母親は満足だったという。

それに自主的に勉強をし始めた娘の姿に感動のあまり倒れそうになったともw
塾から帰ってくるたびに俺のことを話していたと。
聞いていて正直こっぱずかしかったw

中学校も出来るならば公立に行かせたかったようだが。
障害に対する訓練の充実を重視すべきだということからろう学校に入った。
そして今に至る。


206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:23:06.88 ID:4QDc0c6v0

俺は一時間弱話を聞いていたと思う。
人の話をダラダラと聞くのは好きなほうではないのだが聞き入った。

もっと詳しく聞かせてほしい気持ちもあったが
「ユウの方は平気かしら?」という母親の一言で俺が何しにここに来たのかを思い出した。
「すいません!」と言ってユウの部屋に戻った。

「終わった?」
机を見るとユウの頭が乗っていた。
近づいても気づかない。そっと傍に寄って見た。
「すぅ・・すぅ・・」
と小さな寝息を立てている。

あちゃ・・寝ちゃったのかよw
と思いそっとテキストを手に取った。
指定した問題の先もこなしていた。

丸付けするとほぼ満点。
俺が教えていない範囲の問題もほぼ満点。文法、知識的な部分を除いてはね。


209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:27:54.82 ID:4QDc0c6v0

ここで疎い俺は気づいた。
考えてみれば英語を教えてなんておかしな話なわけで。
映画を英語字幕で見ることも出来るし結構難しい英語のテキストもなんなくこなしていたしね。

家庭教師なんてのは俺と会う口実だ、たぶん。
(自意識過剰でさーせんw)
ユウは好意以上のものを俺に抱いているのではないかと・・。

でも同時に無理だと思っていた。
歳が離れている。これは表面上の言い訳。
本当は、俺はこの子を支えてあげられるほど強くないってこと。

障害を理解するのとは別の話だ。

しばらくするとユウが目を覚ました。
机に押し付けられたほっぺたが赤くなっていた。


215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:32:12.34 ID:4QDc0c6v0

俺はおもわず笑ってしまった。
「ねてた?」
「うん」

俺はテキストを彼女に渡す。
「せんせがこないからたよ」
「ごめん」

俺は彼女に帰ると告げた。
いつものように玄関まで見送ってくれた。
普通は会話をして帰って行くんだけど俺は無言だった。

一度だけ後ろを振り返った。
ユウの姿はない。しかしすぐに何かを抱えて戻ってきた。

「せんせ、これ」
その日はバレンタインデーの数日前。
白い包装に包まれたチョコだった。

「ありがとう」
いつも以上に口をはっきりと開けユウにお礼を言った。

生まれてこの方バレンタインチョコなど貰ったことがほとんどない俺はここでテンションマックスww
になって然るべきところ。
でもこの時は重かった。例え義理チョコだとしても。

ユウは俺の言葉に照れたように笑う。
「せんせ、きょうもありがとう」
「うん」

いつもなら手を振って帰るのにそれ以上は何も答えずに玄関を出てしまったのを思い出す。


224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:35:37.75 ID:UcPsgcP/0

彼女居るのにバレンタイン貰ったことないとか…


219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:33:40.44 ID:4QDc0c6v0

家に帰って中身を見た。

『リンツには負けるけれど・・』と小さなメモが。
確かにw

すこし苦かった。でもおいしい。甘くなくていい。
しかし何故か心は晴れない。
考えても無駄だとその日は眠りについた。


225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:36:14.54 ID:4QDc0c6v0

俺は次の日曜から家庭教師のバイトを休むようになった。

『転職先を見つけるため忙しくなる』とユウには言った。
ユウに会うことが出来なかった。気持ち的に。

事実、仕事先を見つける動きもみせていた。
そろそろ貯金もやばい・・。

しかしそうはいってもやっぱり探すだけで応募しようとはしなかった家で引きこもることが多くなった。

相も変わらず付き合っていた彼女とは数回会うだけ。
会ってもお互いの笑顔も減った。

性欲なんてのも彼女に対してわかず飯を食っては帰っていくだけ。
「仕事は順調?」といわれても「まぁ」と答えるだけ。

そんな感じでgdgdと過ごして年度も変わり桜も散った五月。
ユウがちょっと時間を作ってくれとメールで寄越してきた。
俺は渋々承諾した。
駅近くの喫茶店で待ち合わせをした。


227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:40:34.45 ID:4QDc0c6v0

「せんせ」
ユウはいつも俺より早く到着している。

「どうしたの?」
「しんろのことてそうたんがあるの」
ユウがそう言うと近くに座っていた他の客が数名俺達の方を見るのが分かった。

「だいがくに、すすむのか?」
「よねんせいはむり」
「どうして?」
「はやくしゅうしょくしておかあさんをらくに」

就職・・。痛い響きだった。
それ以上に気になったのが周りの視線。
構わず続けた。


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:41:16.48 ID:4QDc0c6v0

「たんき?」
ユウは頷く。
「どんなしごとに、つきたい?」

「えいご」
「えいご?」
「かいがいえほんのほんやくかに・・」
俺はユウの話を最後まで聞かずに立ち上がった。

俺の正面の席のカップルがコソコソとこちらを見ながら話していたのだ。
驚くユウの手を取りカップルに向かっていった。
「見てんじゃねーよ!バカップル!!」

俺は振り返らずに店を後にした。

むかつく。
心底腹がたった。
ユウは見世物じゃない。


229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:42:21.28 ID:4QDc0c6v0

「せんせ?」
「おれのいえではなそう」
その店は俺の家の傍であったから。下心なんかで呼んだわけじゃないぞw

俺は怒りから何も話さずにずんずん突き進む。
ユウの腕を掴んでいるのも忘れて。
気づいたのはユウの手が上に上に移動して俺の手を握り締めたからだ。

小さくて柔らかい手が俺の手を包んだ。
しかし思わず振り払ってしまった・・。
「いや、その・・」
俺はてんぱった・・、さすがに今の態度はどうかしている・・。

「へへ」
ユウが恥ずかしそうに、ちょっと切なそうに笑った。
今でもあの日のことは謝ってない、本当に悪かったと思う。


233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:45:55.37 ID:4QDc0c6v0

家に上げるとユウは驚いた表情を見せた。
「きたない」
おうおう・・。ちょっとは遠慮してモノを言えと思った。

言うほど汚いとは思わないけれどなw
俺はテーブルに置かれたパソコンを立ち上げて『絵本翻訳家』をググッた。

その間のユウの行動がおかしい。チラチラと部屋を見渡している。
「どうした?」
と尋ねる。


242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:49:59.27 ID:4QDc0c6v0

「そうじしないの?」
「あのな・・」
面倒なので筆談に変えた。

「一人暮らしなんてこんなもんだぞ」
ユウもすぐにペンを走らせる。

「食事もちゃんと採ってるの?」
「とってる」
ここは言葉。

「彼女さんを家に呼んだりはしないの?」
「よばねーよ」
「先生だらしないよ」
「うるさい。ちょっと黙ってろ!!」

殴り書きをした。
図星なことを言われてキレるとかwくそったれですw
ユウは何も言わずに隣に正座をしていた。
なんで正座wと思ったが反省の意をこめているのだろうとほっておく。

俺は構わず調べた。


続く
【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (1/6)【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (2/6)|【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (3/6) |【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (4/6)【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (5/6)【せんせ】「娘さん下さい!」って言いに行くww【たいすき】 (6/6)
他の怖い話もよみませんか?
地下のまる穴 (全2話)
踏み入れるべきではない場所
バスターミナル
バスターミナル
廃病院の地下 (全2話)
コメント一覧
1. 名無しのホラーテラー 2014/07/18 22:25:34
普通な感じ

2. 名無しのホラーテラー 2014/06/14 21:58:17
↑最後まで読んでそんなコメントよく書けたな

3. 名無しのホラーテラー 2014/06/13 00:58:04
どこがこわいん?

4. 名無しのホラーテラー 2014/03/16 16:42:56
>奈落の底 @naraku0425 >え?怖い話?食べられるんですか?私は泣ける話が大好きです! 公式Twitterが分けわからん事言ってる。

5. 名無しのホラーテラー 2014/03/13 04:12:16
何がこわいん?


コメントする
名前 
アクセスカウンター
トータル 000005226235
今月 000000046090
今日 000000000371

怖い話検索
タイトルと検索ワードから探している話を一発検索できます!



公式アカウント

暇つぶしで怖い話まとめサイト作りました。 ゆるく更新していきます。
ネタ投稿大募集!

あなたおすすめの怖い話を投稿してみませんか?
投稿する