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封じ
超怖
2013年01月25日 11:31:23コメント:0観覧数:28313

封じ (2/3)


友明「だって魔物封じする俺達が産助殿だぜ?」

俺「あぁ・・でも、そうか・・」考えがまとまらない。

泰俊が握り飯をつかみ中に入っている梅干を取出して食べ始めた。

泰俊「封じの経緯なんか聞きたい所だがヤッパ終わってからなんだろ?」梅干の味がしたのか顔をしかめた。

友明「ああ。余計な知識が無くても出来る事だし。アイツみたいに好奇心の塊みたいなヤツは知ったら知ったで何かしそうだしな。」

ワザと俺を見ずに友明が言う。確かに。自分でも納得したが、心の中にいまだある不安というか恐怖というか微妙な感情に俺は気付いた。

とにかく明日の夕方まで暇な訳で、(友明は忙しいみたいだが)俺と泰俊は寺内を散歩して暇をつぶした。そんな時、本堂の仏さん(住職)に線香をあげていると、泰俊が天井の方をジィッと見上げている。

俺も興味を引かれ見てみると横木が渡してあり、そこには木の札が二十数枚張られていた。

「おお~これは!!」と思っていると

「代々のこの寺の住職の名前じゃよ。」と後ろから声がした。井戸へ案内してくれたおじさんだ。

「右端が初代。この封じの当事者の名だが、なかなか達筆で読めんだろ?確か今回亡くなった住職の二十六~七代前だ。」

言うだけ言うとおじさんは廊下へ消えた。

名札を数えたが二十四枚しかなかった。案外アバウトでホッとした。

だが、泰俊はその初代という人の名札を凝視したまま動かない。

「知ってる人?」

「ああ・・」

「ええぇ~マジ?」

「・・・お前はチョッと引っかかり過ぎ!ワザとかよ?」笑う泰俊。

今の泰俊には余りにも似合わない笑顔だった。

辺りも暗くなり俺達の部屋にはすでに布団が敷かれてあった。友明は他の御役達と交代で寝ずの番だそうだ。部屋を出るとき

「今夜あたりから『音』が聞こえ出すけど気にすんな。」とだけ言って行った。

寝て辺りが静かになると直ぐに『音』が聞こえた。

『音』というより『鳴き声』だ。「ミャーミャー」「ニューニュー」みたいなまるで子猫の鳴き声で、猫大好きな俺は思わず跳ね起きる。単純に暇だから遊ぼうと思ったのだ。

俺の膝を泰俊の手が押さえる。痛いくらいに力が入っていた。

「猫じゃねぇ。絶対に外には出るな。」押し殺したような低い声。

一瞬寒くなり、俺は布団に戻った。甘ったるい、何とか助けてやりたい気分になる子猫の声だ。多分猫好きの人にはわかるだろう。

『声』さえ気にしなければ何という事もなく気がつくと朝になっていた。多分車の運転疲れもあったのだろう。

顔色の悪い泰俊はすでに起きていた。いや一睡も出来なかったそうで、「お前のキモの太さは凄い。」おはようの挨拶の前の一言だった。

昼になり、いよいよ夕方になって俺はこの件でこれまで一番の衝撃に見舞われた。例の井戸の前の大木に人が吊り下げられていたのだ。

正確に言うと住職の遺体が。

落ち窪んだ目。アゴを縛られているが微妙に開いている口。青白く背中一面黒く変色した体。

どこか物見遊山的な気分は消し飛んでしまった。

俺達は魔物を『封じ』に来たのだ。

住職の遺体には、藁で編んだ「しめ縄」の様なヒモが無数にかけられ地面へと伸びていた。地面は黒く汚れていて多分住職の内容物だと思うが、その割、嫌な臭いはしていない。周りにはCの字型に薪が積まれ魔物が出てきたら隙間口を塞ぎ、住職の遺体を降ろして一緒に燃やすのだそうだ。そして遺灰と住職の遺骨の一部を井戸に入れ封をする。これで終わり。

単なる変わった火葬に付合わされているだけかも知れない。

地元の人は確かに嫌だろう。

夜の8時頃、それは起こった。

また子猫の声が聞こえたかと思うと、竹カゴのせいで見えにくいが井戸の上にある封の棒が下から突き上げられる様に小さく振動を繰り返している。「ガシャガシャ」と音がするのだ。

しばらくすると1本、2本と棒が地面に落ちだし、その数が20本を越えた頃、今度は竹カゴがバリバリと音を立てた。まるで中のモノが外に出ようとしている様に。

息を止めて見守っていると、「バリバリッ」と一度大きな音をたて竹カゴが地面へと転がった。

「ゴクッ」っと生唾を飲み込む俺。

「ミューミュー」と声が相変わらず聞こえ、ポトポトと何かが落ちる音がして子猫の声はだんだんと吊り下げられた住職の方へ近づいていく。

姿は見えないが、そこには確かに何かがいる。これが魔物だろう。

今更ながらに気付いたのだが、子猫の声は一つではない。何十匹分という声が聞こえている。

俺は幸いにもかがり火で照らされた地面に何も確認出来ない。見えないのだ。いつの間にかあれ程見て見たいと思っていた魔物の姿を見ずに済んで「ホッ」としている自分に気が付いた。

同時に隣に泰俊がいる事に気付き、顔をのぞき込む。

泰俊は今まで見た事もない表情をしていた・・・・。

俺はとっさに腕を取って後ろに下がらせ、泰俊は「ハッ」と気付き、俺に「すまん」と礼を言った。

俺「お前、まさか見えたのか?」

泰俊「ああ・・・こいつはヒドイ・・・」

言ってるうちに遺体を吊るした大枝がメキメキと音を立てだした。思わずそちらを見る泰俊。だがすぐに目を伏せる。俺も見たが、風も無いのに遺体がクルクル回りだし、垂れ下がったヒモが不気味に動いているだけだった。

しばらくして、友明を含む4人の「御役」がCの字の口を薪で塞ぎだした。

塞ぎ終えると、お経や鉦を鳴らし住職を吊るしたヒモの元を切って遺体を地面に落とした。「ドシャッ」何かが潰れた音だ。ふと遺体損壊とかで捕まるんじゃないかと思ったな・・・。

4人の御役は住職の遺体の上に木屑や薪、藁などを入れ火を付けると思いのほかすぐに大きくなり、いつの間にか子猫の声も絶えていた。これからの仕事は遺体が骨になるまでの火の番で、目の前で直に人を焼いている。なるほどトラウマになりそうだ。

明け方近くなってようやく火葬が済み、俺達は火に酔ったみたいにトロンとしていた。多分睡魔もあったと思うが、しかし眠いとは思わなかった。木製の箱にあらかたの遺骨を納め、残った骨は灰と一緒に集められ俺達の所に持って来た。

「さて、これで最後じゃから頼むの。」おじさんの声。

うなづく友明が遺灰を受け取り井戸の中へ撒いた。残りの3人の御役はお経を唱え続けている。俺と泰俊は友明の所へ行き封の手伝いをし、20分で終わった。

魔物封じ終了。

井戸のかたわらに立ちすくむ泰俊を見ながら俺はビビリも入ったが楽勝と思っていた。辺りは既に明るくなってきている。

本堂の辺りで声が上がり見てみるとメシの用意をしてくれた女の人達が今度は大量の塩を持ってやって来た。自分達も含め庭一面を清めるのだそうだ。布の袋に入った塩を2つもらい、1つを泰俊に渡そうと近づく。泰俊はまだ井戸に居る。

またさっき見せた表情になっていた・・・・

「おい!!泰俊!」思わず叫ぶ。

ゆっくりとこちらを向き、

「封は終わったんだよな?なぁ・・多分・・あれは・・康介・・女の子がいた・・」

目を閉じ頭を抱え、

「4~5歳位の裸の女の子。だけど左肩から1本、右の脇腹から3本、蜘蛛の足が・・・飛び出していた・・。それでな・・左の首筋に蜘蛛の頭がついてるんだ・・・。井戸の横に居て・・アイツも一緒に封じたんだよな?・・。」

俺「まだいるのか?」

泰俊「いや・・もう居ない・・竹カゴを被せたら消えた。」

胃がキューッと締め付けられた。

俺「だったら・・大丈夫だよ。」何の根拠も無い返事。

その夜、泰俊は高熱を出した。

2日間、友明の実家に世話になり、俺達は帰路に着いた。帰りは友明も一緒で今回のせめてものお礼という事で運転をするとの事。

助手席の景色はまた違うなと余裕を見せる俺。市内に入りシートベルトを握り締め「ブレーキ!ブレーキ!!」と叫ぶことになるとは、この時は思ってもいなかった。(笑)

帰りの車内で元気になった泰俊は自分が見たモノを絵に描き俺達に説明した。友明は魔物の姿形を知っていて「本当に見ちまったのか・・」と同情していた。

コンビニのおにぎり大の赤ん坊の頭に人の手足や蜘蛛の足が無作為に付いているらしい。下あごの元辺りから生えていて動きは鈍く、よく引っくり返っていたそうだ。目は何故か皆閉じていて、口は本来ある場所には無く、あごの先の裏に付いていてヤツ等が転んだ時に良く見えたそうで、鳴き声は俺も知っている子猫の様な声。

そんなのが何十匹も住職の遺体に取り憑いていたそうだ。

そして火葬が始まると一斉に鳴くのを止め、目を見開いて血の涙を流しながら御役達を見つめていたと言う。

これを聞いて友明は言葉を失ってしまった。

何故か泰俊は井戸の横に居た『女の子』の話はしない。俺もふれなかったが・・。

俺等は一応、無事に帰りつけたと思っていた・・・。

俺的に一番危険だったのは、帰りの車内であって『封じ』の一件はちょっとサプライズなイベントみたいなものだ。

俺の部屋で厄払いの酒盛りをする事にした。なんと言っても、今回の『封じ』の「云われ」を友明に聞かなくてはならない。

それで全て終わる。

俺と泰俊は焼酎、友明は缶ビールで乾杯をし友明が語りだす。

「俺も全て詳細に知っている訳じゃない。俺等『御役』4家には、『封じ』は昔話みたいにして伝わっていて、家長にならないと全ては解らない。」

左手にビールを持ち替えツマミをあさる。

「今回、俺は親父の代理だった訳で『封じ』の作法しか新しい情報はない。作法の話をしても泰俊は面白いかもしれないが康介は暇だろうから『御役』に伝わる昔話をしようと思う。」

江戸時代の初め頃の話。大きな戦があってその村の男衆も大勢亡くなった。働き手を欠き、残された村人は餓えに苦しんだという。

それでも戦が無くなり次第にもとの生活に戻っていった。こういう事があったからか、この村では多産で網で獲物を捕らえて放さない『蜘蛛』を大切にする様になったそうだ。

(今でいう「コガネグモ」で地元では「ダイジョウ」と呼んでいた)

そしていつしか蜘蛛の世話は必ず男がし、女は触れてはならない。蜘蛛を殺すことは御法度などの村律(そんりつ)『村の掟』が出来たという。

ある時、この村の名主の家で婚礼があった。隣村から名主の次男坊を婿に迎えたのだ。

若夫婦は仲が良く、妻はすぐに身籠った。名主夫婦も大変に喜び孫はまだか?と言わぬ日がない程だったという。

しかし、隣村から来た婿はどうしても蜘蛛に馴染む事が出来なかった。

ある日、婿が涸れ井戸のほとりを歩いていると見た事も無い大きな蜘蛛がそこにいた。

彼は、これ程の蜘蛛だから家人に見つかれば必ず自分が世話をさせられると思い、蜘蛛を殺して井戸へと捨ててしまう。

それを運悪く身重の妻に見られてしまう。

妊婦のいる家での蜘蛛殺しは御法度であり不吉と考えられていたので、妻は夫をなじった。詰め寄る妻をなだめていたが、揉みあっている最中に誤って妻も井戸へと落ちてしまった。

すぐに助けを呼んだが妻は井戸の中で亡くなっており、惨いことに落ちた衝撃かどこかにぶつけたか腹が裂け赤ん坊が外へ出てきていた。

女の子であったが助からず当時は、水子は供養されること無くそのまま井戸の底に埋められたのだという。

それからしばらくたった夜に「猫の声の怪異」が始まった。

聞く人が聞くと「まんま、まんま」と言っているという。

封じ (1/3)|封じ (2/3) |封じ (3/3)
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